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行動療法について
強迫性障害には認知行動療法が有効とされています。
認知行動療法とは、認知療法と行動療法を一緒に行うことで
自分の思考や行動をコントロールできるようになるための治療です。
曝露反応妨害法
認知行動療法のなかでも特に強迫性障害に対しては、曝露反応妨害法が効果的です。
これも曝露法と反応妨害を一緒に行うことで、
強迫観念に伴う不安・恐怖をだんだんと減らしていくのを目的にしています。
「曝露」とは、不安・恐怖の対象に敢えて立ち向かうことで、
実際には何も危険がないということを確認するためのものです。
そして不安を打ち消すための行動をしないようにすることを「反応妨害」といい、
強迫行為をしなくても、大丈夫なようにしていきます。
強迫行為を行っても不安が解消されるのは一時的なものなので、
行為をストップするとさらに不安が増す悪循環に陥るのが強迫性障害の厄介なところです。
反応妨害でこの悪循環の輪を断ち切れるようになります。
仕組みと治療の過程を把握しておく
曝露反応妨害法に対して、当然患者は拒否反応を示します。
なので最初は患者とその家族に障害の仕組みを説明して
納得してもらうための心理教育が欠かせません。
専門医や心理士の指導のもとで不安階層表を作成し、
恐怖感の低いものから順番に治療していくのでそれほど難しいことではありません。
ただし、認知行動療法だけですぐに治るものではないので根気が必要になります。
少しずつ自信をつけていけば必ず普通の生活が送れるようになるので、
焦らずやっていきましょう。
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