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うつ病に発展
強迫性障害患者のうち、うつ病になる人は約3分の1にもなるといわれています。
強迫症状で仕事や付き合いに支障をきたすことで、
それが自己否定につながりネガティブな考え方に陥るために発症しやすくなるようです。
強迫性障害とうつ病を併発しやすいのは、
どちらもセロトニンの不足が原因で引き起こされる病気だからです。
原因が似ていることに加えて、強いストレス環境が併発に影響します。
セロトニンは生体恒常機能を司るとともに、
心の平常心を正常に保ってくれる働きもあります。
この量が少なくなると、強迫性障害による不安感が強くなり
強迫行為を何度も行うようになります。
強迫観念・強迫行為によるストレスを受け続けると、
セロトニンの働きが鈍化してしまいます。
うつ病を併発させないように、
ストレスをため込まないことを心掛けるようにしましょう。
通常のうつ状態との違い
強迫性障害の人のうつ状態は、通常のうつ病の人と少し異なります。
両者のあいだでは気分の波の変動の仕方が違います。
うつ病では多くの場合、時間とともに
気分が変化する日内変動が起こるのが特徴です。
朝起きた時には症状が一番重く、時間がたつにつれて
徐々に軽くなっていくというパターンです。
強迫性障害の場合は気分の変動が
これよりも激しく不規則になります。
どちらの場合も、重度になると日常生活が困難になるので
早めに専門機関を受診するようにしてください。
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